ご無沙汰しております。ひびまさです。
すっかり秋の季節となりましたね。過ごしやすい気候となり、快適な日々を送っております。
さて、秋といえば読書ということで、本日はおすすめの本を紹介したいと思います。
そこで本日紹介する本はこちら!
稲森和夫氏は日本を代表する経営者で、一度は名前を聞いたことがあると思います。
京セラやKDDIを創業し、大企業に育て上げ、また、倒産したJAL(日本航空)の会長に就任し、短期間で再上場させたことでも有名な方です。
そんな経営の神様 稲森和夫氏の「心。」から特に印象に残った内容を3つ紹介したいと思います。
①人生の目的は「人のため、世の中のために尽くすこと」である。すなわち「利他の心」で生きることである。
みなさんの人生の目的ってなんでしょうか。考えたことはありますか。
本書では、富や名誉、地位を求めて自らの欲得を満たすために奔走することは人生の目標ではないと伝えております。
では、なにを人生の目的にしたらよいのでしょうか。
それは「利他の心」で生きることが挙げられます。簡単に言い換えると、人のため、世の中のために尽くし、自らの欲得を抑え、やさしい思いやりの心をもって、他のために尽くすことです。
ではなぜ「利他の心」で生きたらいいのでしょうか。
それは、物事に取り組む際の動機が「善」なるものであれば、おのずと物事はうまくいく方向へ導かれ、動機が利己的なものであれば、どれだけ頑張っても上手く運ぶことがないからです。利己的な動機であっても一時的には上手くいくかもしれませんが、永続的には上手くいくことはありません。
動機とは、物事を進めるための「土台」であり、ゆるぎない強固な土台であれば、その上には立派な建物が建ちます。「利他のという土台の上にこそ、成功という家が建つ」という言葉がぴったりですね。
そしてもう一つ。利他の思いから行動すれば自らのもとに返ってくることです。やさしい思いやりの心を持って行動したとき、いずれ良い出来事となって、自分の身に戻ってきます。
人生を良い方向に進めたいのであれば、自分のためだけでなく、人のため、世のために何かできることはないか考えてみましょう。その先に、自らの人生の成功が見えてくるかもしれません。
②謙虚さは良い人生を歩むためのお守りである。
謙虚な心を持つことは悪い出来事を遠ざけ、良い人生を送るためのお守りとなるといった意味です。
他人に対しても、自分に対しても、どんなときも謙虚な思いを忘れないこと。そしていつも謙虚であるように自らを律することが大切です。
人間だれしも、物事がうまくいってちやほやされると心が緩み、舞い上がってしまうと思います。それが続くと知らず知らずに傲慢になり、他人に対して横柄な態度をとってしまいます。
本書では、人生の道を踏み外す元凶となるのは、かならずしも失敗や挫折ではなく、成功や称賛だと伝えております。
私自身も謙虚な気持ちを持つべく、何事にも感謝の心を忘れないようにしています。通勤前の朝のコンビニで店員から商品を受け取るときに「ありがとうございます」と目をみて伝えたり、当たり前のことにも感謝するようにしています。
自分自身が浮かれていないか、定期的にチェックすることも大切ではないでしょうか。
③損得ではなく、「人として」正しいかどうかで判断する。
本書を読んで一番印象に残った言葉であり、ずっと心の中に刻み込んでおこうと思った言葉です。
稲森氏が経営判断の基準として捉えたのが、「人間として何が正しいか」ということでした。
人間としての正しさとは、正直であること、人を騙さないこと、思いやりを大切にすること、といったような子供の頃に親から教わってきた単純な道徳や倫理です。
判断基準の根幹に人間の心を置いておけば、間違った方向に行くことはありません。
私たちも日頃の生活を見直し、「自分にとってなにが正しいか」ではなく、「人として何が正しいか」を考えるべきなのかもしれません。
本日は以上となります。なにかに悩んでたり、自分を変えたいと思う人は、読書から始めてみてはいかがでしょうか。なにかヒントが見えてくるかもしれません!
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